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文学賞5冠に輝いた衝撃の歴史小説『宇喜多の捨て嫁』【読書屋!】

どうも、ケスイケリーガです

5つの文学賞を受賞した実力派の歴史小説、木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』の紹介です

デビュー作でありながら、文学賞5冠は衝撃ですね!

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5冠を達成した歴史小説

文学賞の5冠ってのはちょっとすごいですよね

高校生が集い議論し今年の一冊を決める高校生直木賞、エンターテイメント小説といえばオール讀物新人賞、彦根市が主宰する文学賞である船橋聖一賞、大阪の創作芸術活動に送られる咲くやこの花賞、歴史時代小説を対象とした歴史時代作家クラブ賞の5つの賞で受賞している小説です

しかも、木下昌輝さんのデビュー作。デビュー作でこの結果は正直すごすぎますね!

 

ざっくりあらすじと感想

戦国時代に権謀術数の限りを尽くして活躍した宇喜多直家を主題に描く。

以下の6つの短編から構成されており、この6編のストーリーが読後に全て繋がり再読したくなる面白さ。構成に魅せられます

  1. 宇喜多の捨て嫁
  2. 無想の抜刀術
  3. 貝あわせ
  4. ぐひんの鼻
  5. 松之丞の一太刀
  6. 五逆の鼓

宇喜多直家の少年期から彼の一生が描かれるが、全てが直家視点から描かれるわけではなく、宇喜多の捨て嫁では直家の4女の視点から、ぐひんの鼻では宇喜多家の主君浦上宗景など他社の視点からも描かれる

 

この構成は宇喜多直家の一生がどうであったかをより客観的に多角的に表現することに成功している

歴史小説でありがちな戦のシーンなどにスポットを当てるのではなく、宇喜多と宇喜多の周りの人間の関係性を描いている

宇喜多を取り巻く人間模様に読者はどんどん惹かれていく

 

宇喜多直家は戦国の悪者として評価されることが多いが、この小説ではその悪者の部分は残しながらも、非常に人間味溢れる部分を描いており、ヒールだがヒーローという立ち位置に直家を定めているように感じられる

 

1つ1つの短編もそうですが、全てが組み合わさった時に見えてくる構成に鳥肌が立つくらい面白い一冊です。それでは、グッバイ!

 

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