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学校という場でのいじめ。誰も助けてくれない狂気のホラーを読む『死にぞこないの青』【読書屋!】

どうも、ケスイケリーガです

学校でのいじめなど学校生活の暗い部分を描いたらピカイチ!

乙一『死にぞこないの青』を紹介します

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根強いファンのいる乙一小説!

乙一さんの小説には根強いファンがいる印象です

学校生活の暗い面を書いたらピカイチのリアリティと面白さがありますね

僕にはちょっと暗すぎて読んでてつらい部分もあるのですが、そこに共感できるって人も多いのでしょう

彼自身、学生時代につらい経験をしており自身の劣等感のようなものが小説の中で色濃く描かれます

そういう経験があるゆえ、ここまでリアルに描けるのでしょう

ちなみに、この『死にぞこないの青』は映画化・コミック化もされています

 

ざっくりあらすじと感想

主人公のマサオは怖がりでいろいろなことにビクビクしている小学生

小学5年生に進級したところから物語は始まる

 

大学を卒業したばかりの羽田先生がマサオのクラスの担任になる

最初はぎこちなかった羽田先生だったが、すぐにクラスに馴染んでいった

 

保護者達からの評判もよく、羽田先生は他のどの先生よりも身近に感じられる先生でクラスの人気者になった

もちろん、マサオもマサオのお母さんも羽田先生のことが好きだった

 

一方で、先生とマサオには共通の話題があまりなく、マサオと先生の二人で話すということはあまりなかった

マサオ自身、クラスで目立つほうではなかったので、先生の注意を引くようなこともないと自覚していた

 

そんな羽田先生がある日、教室に金魚を持ってきて、クラスで飼うことになった

クラスの係の中で生き物係がこの金魚の世話をすることになる

 

クラスの係を決める際に、マサオは生き物係に立候補する

しかし、定員が3人〜4人のところ、6人の生徒が手をあげた

 

その6人で生き物係を話し合いで決めることになるのだが、その話し合いにマサオは呼ばれず、話し合いが行われていることすら知らなかった。

 

翌日、立候補したうちの2人が辞退したことを知り、マサオは生き物係になれたと思い込み先生に自分は生き物係だと言った

 

だが実際は、マサオは生き物係を決める話し合いに来ず、渋々辞退した2人を差し置いて生き物係と主張した卑怯者として扱われてしまった

 

クラスメートからも先生からも卑怯者というレッテルを貼られ、マサオがやること全てが否定されるようになった

 

そんな学校生活の中、マサオにだけ見える少年と出会った。それがアオだ。

 

アオはおぞましいほど傷だらけの顔でひどい見た目の少年だった

マサオがいじめられて孤独を感じていると現れ、マサオのそばで涙を流す

言葉にならない呻き声をかすかに出しながら。

 

時を経て、アオはマサオと会話をするようになる

アオはマサオをいじめる羽田先生に復讐するよう仕向ける

そして、羽田先生もマサオに秘密を知られたゆえにマサオを殺そうとするが、アオのいう通りに行動するマサオは羽田先生を死の恐怖へと陥れる

 

 

学校で起こるいじめは些細なことがきっかけで始まる

いじめられている子からすると助けてくれるはずの先生がいじめ側にいるとわかった時の辛さは計り知れない

クラスの中に味方がいないのだから。

 

その環境に置かれたマサオが自分の味方であり、自分自身を投影したアオという幻覚を作り出す

 

そのアオはマサオの唯一の味方であった

 

アオの言うことに耳を傾けるマサオは、まるで自分の本心の通りに動く獣のようだ

先生への復讐をする場面のマサオは狂気そのもののように描かれる

 

いじめられっ子の立場から描かれるリアルなホラーを楽しんでみてはいかがでしょうか

それでは、グッバイ

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