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江戸時代の棋士の一生を描く!百田尚樹のリサーチ力と文章力が光る小説『玄庵』【読書屋!】

どうも,ケイスケリーガです。

僕の大好きな作家の一人、百田尚樹さんの小説を紹介します。

百田尚樹『幻庵』です!

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百田尚樹さんの小説について

少し前に映画化され大人気だった「永遠のゼロ」や、年末年始に上映中だった「海賊と呼ばれた男」の原作者である百田尚樹さんの小説です。

 

百田尚樹さんの率直で豪快な言動には賛否両論さまざまな意見がありますが、この方の書く文章は本当に洗練されていてストーリーがめちゃくちゃ面白いです

 

その洗練された素敵な文章に、膨大な取材に基づいた重厚なコンテンツが合わさり、読者の心をわしづかみにして、離してくれと叫んだって離してくれません。

 

私の大好きな作家のひとりです

 

そんな百田尚樹さんの『幻庵』

いやー、やっぱりいいですよ、おすすめです。

 

あなたには「一生をかけて極めている事(極めようとしている事)」というものがあるでしょうか。

 

私は、数年間1つの目標に向かって努力を重ねたことはあれど、一生となると話は別になってくる

 

たとえば、大学受験のときなんかは朝から晩まで勉強して参考書を極めたつもりだ。

ただ、受験が終わった後、その参考書を一度も見返していないし、思い出すことすらしないことのオンパレードだ

 

一生をかけて1つのことを極めることは多くの人にとってなかなか無いことのような気がする。

 

そんな人には是非読んでほしい!この小説には「一生をかけて極めることを定め、極め続ける先にある美しさ」が描かれているからだ。

 

 

 

ざっくりあらすじと感想

『幻庵』は江戸時代の碁界の話。

主人公は「囲碁」を一生をかけて極めた人物。

彼の名がこの小説のタイトルとなっている

 

彼は七歳で囲碁の世界に入り、死ぬまで囲碁を極めた

まさに一生をかけて一つのことを極めた男の物語なのだ

 

その物語の中には、多くのライバルが出現し嫉妬や葛藤と戦い、碁を極め、実力のみならず運や交渉力、政治力の影響を受けながら生きていく主人公の姿が描かれる

 

主人公の幻庵は7歳の頃、碁の実力者の弟子となり実親と離れていきていく

この時点で、彼は碁のために生きることとなったのだ。日々の努力と向上心、ライバルの存在により彼の碁の力はどんどん上達していく

 

そして、碁の家元と呼ばれる4家のうちの一つの当主となり、碁界を代表する棋士となる。

 

彼の碁は勝つための碁というよりも常に最善手を打つ、つまり一局一局碁を極めることに妥協しなかったのだ。

 

"最善の手は何かということです。無限とも思える盤上に、ただ一点、真理があるのです。それは必ずあります。どのような局面においても、心理は必ずあるのです、しかし、もしかしたら人知では見つけられないものなのかもしれません。敢えて言えば、浜の砂から一粒の砂金を見出すようなものでしょうか。"

 

 

家元当主としてのプライド、名人という目標、ライバルへの思いなど、様々な心の動きが読者にリアルに伝わってくる。

 

 

囲碁という非常に静的なゲームにも関わらず、そこに描かれている対局や登場人物の人間模様は豪快かつ大胆にも拘わらず丁寧で繊細。

それゆえ、 小説い躍動感がありページをめくるリズムも早くなる。

 

囲碁をテーマにここまで飽きさせないストーリーを描けるのは百田尚樹さんのリサーチ力と文章力のたまもの!百田尚樹さんでなければ、同じテーマでもここまでページをめくるリズムが心地よいものとはならないだろう

 

もしかしたら、

百田尚樹さんもまた一生をかけて文章を極めている男なのかもしれません

ぜひ、読んでみてください。

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