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3歳児の視点から描かれるホラー小説!視点のトリックに身を震わせる『爪と目』【読書屋!】

どうも、ケスイケリーガです!

今回紹介するのは藤野可織『爪と目』!2013年の芥川賞受賞作品ですね。

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油断禁物!めっちゃ怖いホラー小説! 

作者も女性ですし、表紙も繊細な感じがするのでまさかこの作品がホラーなはずないでしょ~と油断して読み始めたのですが。この小説…

めちゃめちゃ怖いじゃないですかぃっっっ!!!!

と、いつもとは違うテンションでお送りしております(汗)

 

 

まずもう二人称でストーリーが進んでいくんですけど、冒頭から気持ちよくないわけです。

三歳の女の子が父親の再婚相手を「あなた」と称して物語が進んでいく。

 

私たちが持つ子供像とはかけ離れていて、すがすがしさや純粋さ、きれいな感じが全くしない。終始、気味の悪さが一文一文、どのシーンでもベタッとまとわりついてくるんです。

 

"「あんたもちょっと目をつぶってみればいいんだ。かんたんなことさ。どんなひどいことも、すぐに消え失せるから。見えなければないのといっしょだからね、少なくとも自分にとっては」"

 

三歳児の「わたし」は父親と不倫の後に結婚した女性を「あなた」という。

不倫すらも、三歳児の視点から語られる。その不気味さ。

「あなた」は「わたし」の実の母親の不可解な死によって「わたし」の父と結婚する機会が巡ってくる。

 

実の母親の死をきっかけに「わたし」の近くに現れた「あなた」。

 

「わたし」はよくしつけられた子供で大人の手がかからない子供。

言ってしまえば、こどもらしくない子供。無機質なようにすら感じる子供。 

 

「わたし」が描く「あなた」からも無機質さを感じざるを得ない。自分事でない、なにもかも他人事のようで、表面的には上手くいきている「あなた」。

 

そんな「あなた」は「わたし」となにがちがうんだろう。

物語の最後の一文でどうにも不気味なストーリーに最後の隠し味と言わんばかりの不気味さを加えてくる。読後感はすこぶる悪い。悪いというか恐ろしいと表現したほうが適切かもしれない。

 

「わたし」と「あなた」に何が起こるのか、最後の一文がやけに頭に残る。

ページ数は多くないが、じっくり読んでみてほしい。

それでは、グッバイ!

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