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理系ミステリーの最高峰!めっちゃオススメできます『すべてがFになる』【読書屋!】

どうも、ケスイケリーガです!

古本屋でたまたま出会ったのを機に読んでみました森博嗣『すべてがFになる』

めっちゃ面白かったです。

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『全てがFになる』の背景 

 かなり有名な小説ですし、読んだことはない人でも名前は聞いたことがあるって人は多いのではないでしょうか。

この本を読んでから森博嗣さんの小説を片っ端から読みまくりたい気持ちになっていました。

 

作者の森博嗣さんは名古屋大学の工学部の教授をされている方です。

研究論文という意味では幾つも著作があります。

そういう意味では文章を書くのは慣れているのでしょう。

 

小説出版という意味での一冊目である本作。

メフィスト賞という文学賞の第一回目の受賞作品です。

この賞は『すべてがFになる』に箔を付けるために、出版社側がメフィスト賞を創設したという逸話があります。

 

そのくらい、森博嗣さんの小説に期待が込められていたわけですね。

 

森博嗣さんが工学博士ということもあり、コンピュータやシステム系の背景が物語を構成していきます。

 

ざっくりあらすじと感想

主人公の犀川先生とその教え子でお嬢様の西之園萌絵。

そして、天才真賀田博士。多くの登場人物が個性豊かに描かれます。

 

研究所で起こった殺人事件を犀川先生と西之園が紐解いていく中で真賀田博士の天才っぷりが余すところなく描かれます。

 

2017年のいまでこそ理解できる仮想空間と現実の対比を1996年に既に描いていることがすごいと思わざるを得ません。

「コンピュータの仮想空間で生きる世の中がすぐ来るぜ。仮想空間の世界が出来上がると現実って言葉の意味なんてかなり曖昧だぜ」と宣言されているかのようです。

 

事実、現在は人工知能やIoT、シンギュラリティーなんて言葉が一般用語として浸透しつつあります。

科学が人間を越える時代がすぐそこに来ています。

 

"「先生・・・・・・、現実ってなんでしょう?」萌絵は小さな顔を少し傾けて言った。「現実とは何か、と考える瞬間にだけ、人間の思考に現れる幻想だ」犀川はすぐ答えた"

 

ミステリー小説という部類にすんなり収まらない重厚で知己に富んだストーリーは「現実とは何か」という問いを読者に投げかける。

 

誰もが生きているはずの現実は時に残酷さをもたらすことがある。現実は楽じゃないなと人は口を揃えていうが、そもそも、現実ってあるのだろうか。

 

現実ってなんだろう。

 

考えても考えても目の前の世界は変わらない。

でも、目の前の世界って本当に目の前にある世界なんだろうか。

もしかしたら、誰かの頭の中で作り出した勝手な画かもしれない。

 

21世紀はその傾向が非常に強い時代となるだろう。バーチャルな世界で様々なものが進行し、目の前の現実よりもバーチャルな世界が重視される時代が来るだろう。

バーチャルな世界は現実なのか、それとも誰かが描いたただの画なのか。どちらにせよ、私たちはその世界を、その画の中を生きなくてはならないんだなぁーって。

 

 

そんなことを考えるきっかけをくれた小説でした。 とってもオススメです。

映像化もされてるので、ご興味ある方はどうぞ。それではグッバイ!