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21世紀にあなたの仕事はもう存在しない③『インターネットの次に来るもの-未来を決める12の法則-』【読書屋まとめ!】

どうも、こんにちは!有江亭です。

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『インターネットの次に来るもの-未来を決める12の法則-』という本をご存じでしょうか。Kevin Kelly(ケヴィン・ケリー)という人が著者です。

原書タイトルは"THE INEVITABLE" 直訳で「避けられないもの」

邦題にあるとおり本書は12の法則(12のキーワード)ずつ章が立てられている。これらの12のキーワードは完全に独立するものでなく、相互に連関し合い、重複するところも存在する。12のキーワードが未来を語るうえでの道しるべとなっている。

 今日は「COGNIFYING-認知化していく」を紹介します。

1.BECOMING-なっていく

2.COGNIFYING-認知化していく

3.FLOWING-流れていく

4.SCREENINGー画面で読んでいく

5.ACCESSINGー接続していく

6.SHARING-共有していく

7.FILTERING-選別していく

8.REMIXING-リミックスしていく

9.INTERACTING-相互作用していく

10.TRACKING-追跡していく

11.QUESTIONINGー質問していく

12.BEGININGー始まっていく

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私たちがそれを望もうが望まなかろうが「避けられないもの」は必ずやってきます。テクノロジーの進化。それこそが不可避であり「避けられないもの」なのです。その「避けられないもの」を前に未来への知識を少しでも得ておくことは必要なことかもしれません。

 

「COGNIFYING-認知化していく」とは

「COGNIFYING-認知化していく」とはどういうことなのだろうか。

この言葉は「『ある事象に対応する』ということを機械が自動で自律的に行う」というイメージで問題ないだろう。

たとえば、カメラ撮影のことを想像してほしい。古くのカメラはピントや明るさの調整を手作業で行われてきたが、デジタルカメラはそれを全て自動で行う。デジカメを使ったことのない人でも、自分のスマホで撮影する時にピントを合わせてくれるのはもちろん、顔認証までやってくれることを想像してほしい。撮影の対象が人であることを認識し綺麗な写真が撮れるように調整してくれているわけだ。

そして、いまではAI(人工知能)という言葉が頻繁に使われるようになった。インターネット上のクラウドで、各デバイスが学習したことを統合し共有する。そうすることで、各デバイスが独立して学習するよりもはるかに効率的に学習し機械は適切な回答を導きだす。機械が学習するには反復が必要であり、独立したデバイスでの反復よりも服すのデバイスでの反復を共有したほうが反復回数が圧倒的に異なるためである。

ここでいう適切な回答の理想、つまりAIを使用することで得る解決策の理想の形は、AIが人間では思いもつかない解決策を提示することである。たとえば、囲碁や将棋、オセロといったゲームをAIに反復学習させるとそのゲームのプロでも思いつかなかったような手を繰り出すことがある。そして、誰もが知っていることだが、そのAIはそのゲームのプロたちに勝っている。これがゲームだけでなく、日々の生活や仕事、研究など様々なことに活用されているし、これからも活用されていく。

あなたの仕事はもう存在しなくなる!?

AIが学習し適切な回答を提示する。そして、人間が思いもつかなかったような解決策を考案するということは、AIが人間を超えるということを意味する。

近年、様々なところで「シンギュラリティ」という言葉を耳にする(ソフトバンクの孫正義社長はよくプレゼンで使っていますね)。シンギュラリティとはコンピュータが人間の知性を越える分岐点のことを指す。コンピュータ技術の発展は「ムーアの法則:コンピュータは倍/年で進んでいく」というものがあてはまり、シンギュラリティはもうすぐそこだとまで言われている(孫社長いわく、2018年にシンギュラリティが発生するとのこと)。

そして、直近ではそのコンピュータないしAIは機械という実物を持ったものに搭載されていく。それを我々は現時点ではロボットと呼んでいる。AIが脳、実物としての機械が体というわけだ。そして、ロボットは人間を越える。

それはつまり、人間にしかできないと考えられていたものが次々とロボットに取って代わられ自動化されていくことを意味する。

その時すでに今のあなたの仕事はなくなっているだろう。

今世紀末までに現在存在する職業の70%が自動化され置き換えられるだろうと筆者はいう。その変化によって現在存在しない新しい職業が生まれることも当然だが、あなた自身を常にアップデートしておかないとその変化にはついていけないかもしれない。ロボットと競争しては人間は負けてしまうので、ロボットといかに協調して働いていくかを意識する必要がある。

人間がやらなければならない仕事を見つけ、それに集中することができるかが大切なことだ。

人間とロボットとの4つの関係性

ロボットが人間の仕事を代替していくことを理解するために人間とロボットの4つの関係性が示されている。

1.人間ができるがロボットの方が上手にできる仕事

ミスが許されない完全さが必要な仕事はこの分類にあたる。たとえば、ジェット機の操縦は航空中のほとんどの時間が機械任せだ。人間がコックピットに座っているのは「もしも」のときのためでしかないことから明らかである。

2.人間にはできないが、ロボットができる仕事

これは様々なことが当てはまるのではないだろうか。大量の同じものを短時間で作成することといったように、スピード、精度、完全な注意力などは人間には持ちえないものである。そもそも人間は24時間稼働はもちろん不可能、人によっては30分集中力を保つことだって難しいこともあるだろう。

3.われわれ人間が想像もしなかった仕事

これがロボットに代替すべき理想的なものだ。現在は存在しない新たな価値を提供することになる。100年前に存在しないが、今現在は当たり前のように存在するものが大量にあることは明らかだろう。

4.まずは、人間にしかできない仕事

当分の間は人間にしかできない仕事もあるという。本書のなかであげられているのは「人間がしたいことはそもそも何なのかを決めること」と述べられている。人間がしなくてもいいことをロボットに任せ、人間は何のために人間が存在しているかを考える時間を得る。そして、その時間を使ってその疑問に答えていく。たとえば、バレリーナやミュージシャン、漫画家や作家などが人間の生きる道だと考える人もいるだろうと筆者は述べる。

 

まとめ

機械が「COGNIFYING-認知化していく」ことにより現在存在するものの多くは自動化され、新たな価値観とともに再構築される。現存する職業の多くが消滅することは私たちの生活に直接的に影響することだが、ロボットから人間の職業を守るというのは間違いであり、いかにロボットと協力していくかが重要であり、ロボットできることは人間がしなくてもいい仕事と考える必要がある。

 

ロボットによって空いた時間を使って人間はもっと重要なことに時間を割いていくべきだ。その重要なこととは何かということの一つの答えは「人間とはなにか、人間はなんのために存在しているか」だといえる。ロボットが知性を持ち、次々と新たな解決策を提示していき仕事が自動化されることは不可避である。そういう世界になっていくのである。

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