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◇年間100冊読書日記◇趣味の読書の語り部屋

男たるもの必読の名著!『男の作法』池波正太郎【読書屋!】

読書 書評

どうも、こんにちは!

三度の飯より本がすきアリガテンです。

 

今日は男たるもの必読の名著、池波正太郎『男の作法』をご紹介します。

 

もう名著中の名著ですよね、読んだことのある方も多いかもしれません。食べ方、服装、親、病気、生活のなかのありとあらゆるものを男はこういう作法でやればよいと説く本書。手元にあるものは新潮文庫からでているものですが、そのあらすじ部分には、"本書を一読すれば、あなたはもう、どこに出ても恥ずかしくない!"とまで書いてあるのだからなかなかの自信である。

 

 

だが、確かに本書を読むと、生活している中で遭遇する様々なイベントでどう振る舞うべきかが一目瞭然である。それは日ごろはただなにも考えずにこなしていることかもしれないし、恥ずかしくも自分流でやってしまっていることが多いかもしれない。実際、自分自身や親しい友人だけのことを考えると作法など気にすることもないかもしれない。だが、普段の生活では様々な人の目に自分の行動は晒されている。人は見ていないように思うが実際はよく見ている。

 

作法や礼儀といったものは、お金と同じでないよりはあったほうがいいのだ。そして、それらを教えてもらう環境にない場合はどう学んでよいかわからないことも多い。本書はその悩みの解決策となり、あなたの作法のガイドとなるだろう。本書は昭和56年に書かれているだけあり、現代とは常識が異なる点もあるが、現代に通用することも多くある。「男を磨く」方法論としての性格もあるだけに、昭和56年に生きた先輩がどう考えていたかを学ぶことで現代の「男を磨く」ことに生かすことが大いにできる。

 

 

テーマごとに筆者の思う「男の作法」が説かれていく形式だ。テーマは多岐に渡る。「組織」「旅行」「結婚」「靴」「うどん」「本」「浮気」「約束」「食卓」「電話」などなど。その中でも「運命」というテーマの箇所に面白いことが書いてある。要約するとこうだ。

 

人の一生は運命として決まっていることと努力によって変えられることがある。努力の部分を疎かにしてはいけない。「人間は死ぬ」ということを若いうちから意識することができれば、人生で起こる全てのことが自分の努力の糧になる。

 

というものだ。読めば確かにと思うがなかなか普段からそういう心持ちでいることは難しい。全てのテーマに学びがあり、自身の生き方を再確認する機会が与えられている。

 

"人間という生きものは矛盾の塊りなんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って・・・・・・そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。そういう矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会なんだよ、すべてが。"