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読書屋!BookBankどっとこむ

◇年間100冊読書日記◇趣味の読書の語り部屋

ミステリー小説にドキドキする!!やっぱり面白くて。『インシテミル』【読書屋!】

どうも、こんにちは!三度の飯より本がすきアリガテンです。

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今日はもう知ってる!って方も多いのではないだろうか。映画化もされている米澤穂信『インシテミル』を紹介します。

 ずっと前から存在は知っていたし古本屋でもよく見かけていたのですが、「有名・はやり・話題」を遠ざけがちなあまのじゃくなので読んではいませんでした。だけど後悔です、ほんとに。はやく読めばよかった。

この前記事にもした米澤穂信の『儚い羊たちの祝宴』があまりにも私の中でヒットしたので買ってしまいました。そして、あっという間に読んでしまいました。

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ストーリーはよくある「クローズドサークル」もの。クローズドサークルとは、外の世界と断絶された空間で発生する事件を扱ったミステリー小説のことを指す。

 

本書は、べらぼうに高額な時給の求人に応募した12人の男女が、求人主の「実験」という名のもとに用意された地下室で1週間の共同生活を行うというもの。その12人は互いに対し疑心暗鬼な状況に陥ざるを得ない生活を送ることとなる。12人はそれぞれ一つ殺人のための武器が与えられ、殺人をすると報酬があがるといった設定がなされ、実際に次々と人が殺されていくためだ。

 

参加者の一人であり、主人公の結城はミステリサークルのメンバーであり、この実験が始まる段階で既にこれが「クローズドサークル」の舞台であることを知る。そして、同時に「クローズドサークル」もののミステリー小説は往々にして参加者(登場人物)が全滅することがあることを知っている。だが、それを他の参加者には悟られずに、慎重かつ戦略的に立ち回り、殺人が誰の手によるものなのか、そして、どういう結末に向かっていくのかを推理し立ち回っていく。

 

この作品の面白さはなんといっても参加者たちの心情の変化だろう。命の掛かった極限の状態で人はどう振る舞うのか。波風立てたくないという良心と誰も信じられないという猜疑心が絶妙なバランスを取りながら進んでいく。その駆け引きと戦略の取り方が人によって違う(人によっては戦略でないかもしれないが)のが面白い。もし、私自身がこの環境に身を置いたらどうなるだろうかと想像する。たぶん、小説のようにはいかないのだろうけども、少なくともどれだけ報酬を積まれても参加したくない。

 

"「では、最後に警告をいたします。この先では、不穏当かつ非論理的な出来事が発生し得ます。それでも良いという方のみ、この先にお進みください。そうでない場合は、立ち去ることをおすすめします」そして一言、付け加える。「・・・・・・もっとも、それらの危険に見合うだけのものは、ご用意しております」"

 

最初から最後までハラハラドキドキしながらページをめくっていけます。

ミステリー好きはぜひ読んでみてください。作中に様々なミステリー小説が登場して、それがヒントになるのでミステリー好きは違った楽しみ方もできるかもしれません。

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