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◇年間100冊読書日記◇趣味の読書の語り部屋

<『グランドマンション』折原一>グランドホテル形式のミステリー【読書屋!】

どうも、こんにちは!

三度の飯より本が好きアリガテンです。

 

 

今日は折原一『グランドマンション』をご紹介します!

 

この小説は7つの短編ミステリーで構成され、どれもが一つのマンションを舞台にしています。登場人物はマンションの住人たち、住人たちが引き起こす様々な事件を描いている。

 

個別の物語を読み進めていけばいくほど住人たちの個性が滲み出てくる。終盤には、〇号室にはあの人が住んでるから・・・なんてふうに読みながらもマンション、住人の姿をイメージすることが容易となっているだろう。

 

もちろん、終盤の物語になるほど、序盤中盤で登場した住人が再度活躍する。(こんな形式の物語をグランドホテル方式というらしい。)

 

 

 

この本、読み進めていくとわかるんですが、とにかく「前提を疑えー!!」って感じなんです。

 

当たり前と思って読んでたことが当たり前じゃなくてそんな結末あり!?と思わせながらも結末の爽快感は格別。

 

読者にモヤッとさせることなく、読者の前提をひっくり返してくる。

 

どんでん返しのあるミステリーが好きな方にはすっごくオススメです!!

 

 

 

"こうして、すべての部屋をきれいにした後、あてがわれた一階の部屋でこの日記を書き始めている。俺は疲れ切っていた。老境を迎え、俺には気力も体力もない。今さら、留子に泣きつくわけにもいかなかった。元妻のところで下男のようにこき使われるか、田舎にもどって一人で暮らすか。どっちを選んでも地獄。ねぇ、おまえなら、どっちを選ぶ。・・・・・・って、俺、誰に呼びかけているんだろう。"

 

 

どんでん返しは至る所に散りばめられている。ぜひ!